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下準備

風邪をひきました。39度近くまで出たのでインフルを疑いましたがただの風邪でした。

とりあえず一安心ですが、提出課題が終わっていない状態に変わりはなく、むしろ風邪をひいたことで時間がなくなったというか。インフルになって少し猶予をもらった方がいいような気もしてしまいました。よくないですね。

ということで、課題の下準備も兼ねてちょっとした思考実験をしてみようかなと思います。風邪治りかけのふんわりとした頭で行なうので、その辺はなんかちょうど良い言い訳になってくれればと思います。あと、僕はまだ現実や実態を「肌で」知っているわけではないし、詳しい仕組みがどうなっているのかも知らないので、その辺りの細かい指摘はもちろんありがたく受け取りますが、怒られても困ります。笑

 

議題:果たして取次は必要なのか

 

入社前から何を言っておるのかという感じですが、とにかくそこから考えていかないといけないと思っていますし、なんなら取次志望の理由の一つは「取次が癌だと思ったから」でもあるので、ここは避けて通れない問題かなと。

とりあえず僕の立場を明確にしておきますと、

「取次=摘出手術をすると大量出血で即死する位置にできてしまった悪性の癌」

という認識でいます。

このまま何もしないでいれば癌が原因で死ぬけども、取り除いたら即死してしまう。だから特効薬というか、既存のシステムや秩序なんてものにとらわれない何かを見つけ出さないといけないと思っています。そして大事なことは、出版業界という身体を救うにはどうすればいいかということであって、取次という一器官のためではない、ということです。これは取次を書店や版元と入れ替えてもいいのですが、この「全体を救う」という視点が欠けていてはその場凌ぎにしかならないし、結局自分(=出版業界)の首をしめることになると思います。一例を出せば、取次が取次のために行なっている返品率ダウンの施策ですか?これ、取次以外誰も(読者でさえも)得してないし、結局取次もその煽りを受けているようにしか僕には見えないんですよね。笑

 

とにかく、取次がない世界を想像してみようと思います。現状の問題点も取り上げながら。

 

まず、取次がないということは全てのやり取りがいわゆる直取引になるということです。取次の存在理由は主にここにあるというか、書店と版元のやり取りを簡潔にすることが一番の役割だと思っています。もっと根源的に言い換えれば、書店と版元のサポートであり、彼らが最も効率よく、あるいは効果的に仕事ができるようにお手伝いをする、というのが取次の本分ではないか、ということです。その点では、取次がなくなるのは大変なことだとは思います。もちろんまだまだ足りない部分だらけだと思いますし、むしろ逆効果になるようなことをしていることも多々あるように思えますが。

そこであえて、取次をなくしたらどうなるかです。まず取次任せにしていた店舗は成り立たなくなるということ。何を任せていたか、にもよると思いますが、まず配本を任せきっていたところは無理でしょうね。当たり前ですが。逆に言えば、生き残るところは「取次に任せる部分もありながら、書店主導の仕入れもしていた」店舗になるかと。ちなみにいま、誠光社さんのような直取引しかやってないところは考えていませんが、簡単に言えばそういうやり方に移行できる店舗が生き残るということでしょうか。つまり、99%圧縮して換言すれば、「能力」の有無なんですよね。

でもこの能力は決して天賦の才ではなく、日々の積み重ねでしか手に入れられないものだと思います。毎日、本を見て、お客さんを見て、データを見て、世の中を見て、培われるものではないでしょうか。ですが、この毎日の積み重ねができないほどに書店現場が多忙であることも確かで、能力が育たないことを書店員のみのせいにするのは酷です。というか、その要因の一つは取次や版元だとも思っているので、それはないだろうという心境です。

とにかく、自分の力で本を選べる(あるいは返品する)書店員がいれば、直取引は可能だということです。そしてその育成には時間と経験が必要で、現状のような「多忙すぎる」書店環境では難しいかな、ということです。あと低賃金なのもそうですかね。

そしてここで問題になってくるのが、送品(返品)コストです。一括大量輸送っていうんですかね、そういうやり方でコストを抑えていたからこそ成り立っていた業界でもあるし、ゆえに取次が重宝されていたと思います。さらに最近では運送業界自体がパンク寸前ですし、「小口で頻繁に」というやり方は全く合理性がないとも言えます。直取引になって、店舗ごとあるいは版元ごとの「完全一対一」方式になると、そこがうまくいかなくなるように思えます。

 

ですが、ここでやっぱり取次は必要だよね、という結論にしてしまっては面白くないので、なんとかして取次をなくしてしまおうと思います。笑

正確にいうと、「既存のやり方での」取次ということになりますが。

 

ここでも99%圧縮して言い表しますが、「モノを動かす取次」は終わりということです。「本という物理的な存在をトラックに載せて、モノをモノとして実際に動かす」というやり方を続けていては、もうこの業界は立ち行かなくなる分岐点に来てしまったというのが僕の直感です。

 

今日はここまでにします。全く前に進んでいないような気がしますが。風邪がぶり返して明日のラスト勤務にいけなくなるのだけは嫌なので。