テーマ おんなのこ

誰でも本屋2回目のテーマとなります。

 

今回は「おんなのこ」

 

 

 

ベリーキュートな女の子として生まれたい。

とはいえそれほど積極的ではない性格だったためか教室内では目立つこともなくもちろん特段モテるわけでもなかった小学校・中学校生活を送りたい。

そして本当は両思いだったのに片思いだとばかり思い込んでたがために発展しなかった淡い恋の思い出を高校時代に作りたい。

後悔ばかりが残るこれまでの人生を振り切るが如く大学で遊びまくりたい、そして数人の男に癒えることのない深い傷を追わせたい。

最終的にはクソほど優しい男に出会って思いっきり甘やかされながら幸せな家庭を築きたい。

そういうひとに、わたしはなりたい。

そんな来世のために現世は徳を積むのだ。

本なんかより徳を積みたい。積み重ねた徳の下敷きになって死ねば叶うだろうか。

 

これまでに積んだ徳の量ではきっとベリーキュートな女の子として生まれ、それほど積極的な性格ではなかったため兄弟姉妹間のご飯戦争に勝てない幼少期を送り、片思いとかよくわからないうちに避妊手術をされ、行くあてのない欲求を振り切るが如くボール遊びに全力を傾ける思春期を過ごし、クソほど優しい飼い主に毎日散歩に連れてってもらうコーギーくらいにしかなれない。いや、結構幸せだなこれ。できればたくさんおやつをもらって犬か魚雷かあるいは太鼓の達人かわからないくらいにまるまる太らせてもらいたい。

 

貯めた途端にしょうもないものに使ってしまうポイントカードのような僕の徳の話はおいといて、本題に戻ります。

 

「おんなのこ」というテーマで僕が選ぶ本はこちら

 

honto.jp

 

最終兵器彼女高橋しん(小学館)

 

弱気でドジな女の子が最終兵器になる話です。正直意味がわかりませんがその通りなので仕方がない。この説明の意味のわからなさは、作中世界で生きる人々が世界に対して感じる意味のわからなさ(理不尽さ)と重なるのかもしれません。

とにかく主人公が可愛くてカッコよくて切なくてアホでドジで可愛くてカッコいいんです。幼少期からサッカーに明け暮れたためいわゆる中2病を発症することなく、その後高1でサッカーを辞めた僕は高2病真っ只中。中2のうちからコツコツ溜めてはその都度使うようなことができなかった僕は、溜まりに溜まった思春期ポイントをここで全額使い切ったのでした。

この物語はいわゆる終末もの、セカイ系ディストピアものなどと呼ばれるやつです。そんな世界の中で可愛い女の子が戦っている(そして恋をしている)と。そんな刺激の強いものに、ポイント有効期限切れが迫っているメールを受け取った僕が反応しないわけもなく、そしてあまりの衝撃にその後の人生にまで影響を与えてしまったのではないかと推測しています(修論テーマはディストピア)。

 

世界が終わる(かもしれない)ということと、恋。

この思春期2大キーワードを出されては、行くあてのない様々な欲求や不満みたいなものを僕が全力で差し向けてしまうのも致し方ない。貯まったポイントで「身につけてるだけで腹筋が鍛えられるやつ」が買えるとなったら、そりゃ奥さん買いでしょうよ。

思いっきり魂(腹の肉)を揺さぶられてほしい。

 

 

本当にどうでもいい話でここまできてしまったけど、今回のテーマもいつも通り拡大解釈して考えてもらいたいです。

「おんなのこ」に年齢も国籍も関係ありませんし、可愛いとかかっこいいとかに縛られるものでもありません。対潜水艦用魚雷のようになってしまったコーギーだっておんなのこだ!服屋に行くとレディースものの方がデザイン的に気に入ってしまう僕もおんなのこだ!来世は真木よう子になりたい!!